最後の授業
2010年 02月 09日
六本木、青山、新宿、新大久保、目白~そして池袋と、何度も通いなれた道。。ごく自然に体が覚えていました。池袋に着いたのが4時近く、学院の先の駐車場に入れて、いそいそと学び舎へ・・・。
翌日入試を控えた構内は、テントを張ったりその準備で忙しそう。。陽のある内に数枚デジカメに収めて、在学中お世話になったRSSC事務室に先ずお寄りすると、懐かしのスタッフの方々が立ち上がって笑顔で迎えて下さり、緊張していた心がいっぺんに明るくなりました。本当に大好きな皆さまです!!
学部、大学院、そしてRSSC(立教セカンドステージ大学)も参加させていただき、満員の教室で、久し振りに北山教授名調子の熱き講義を拝聴することが出来ました。
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立教大学 比較文明学専攻特別講義 「文明行為」とその宿命 北山晴一教授(立教大学)
★講義の一部より★
「収奪文明から還流文明へ」、この大会テーマは、まったく正しい。しかし、この呼びかけが現実的インパクトを持つためには、文明行為そのものに内在する「矛盾」について考えざるを得ないであろう。
人間は生きていくためには、自然の領域を侵食し変質させることによって自らの領域に引き込まずにはすまなかった。たとえばモノを食うとはそういうことであった。このように「文明行為」とは、そもそもにおいて収奪することを本質あるいは宿命としていたのではないか。まずこのことを肝に銘じておかなければならない。
近代になって何が「文明行為」の収奪速度を加速させたのかといえば、それは人々の快楽追求の肯定、私の言い方でいえば、「快楽の個人主義」の全面的肯定ではなかったかと思われるからである。経済成長主義のまん延と消費社会の発展の原動力となっていたものは、そうした「快楽の個人主義」以外の何物でもない。
とすれば、われわれにいま求められているものは、いったい何であり、それを身に引き受けることが可能なのか否か、そのことを議論せずには、「収奪文明から還流文明」の呼びかけは、空論となるであろう。
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フランスのチーズ、カマンベール戦争始めいくつかの事例をあげながら、大きな課題(なぞ解き)を投げかけ、学生に考えさせるスタイルの先生のご講義は・・・健在でした!!!
最後にご挨拶に伺うと、手を差し伸べてくださり、握手を交しながら、「意識を他に持っていくといいですね!」と、その日の講義にも関連して、また新たな息吹を強く与えていただきました。
私にとっての大冒険、めでたしめでたしでした。先生始め皆さま、ありがとうございました。
カマンベール戦争から
■北山晴一先生退職記念講演会■
第Ⅰ部 :俗世間と認識論~比較文明学の行方
第Ⅱ部 :社会デザインとは何か、なぜ、いま社会デザインなのか
★日時 :2010年3月20日(土) 13:00~(開場12:30 懇親会も含め18:00終了予定)
★場所 :立教大学池袋キャンパス 太刀川記念館3階多目的ホール
★当日は会費制の予定
立教大学大学院 北山晴一ゼミ院生・修了生 有志一同
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北山晴一のホームページ
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by takozchan
| 2010-02-09 10:43